言わずと知れたあいみょんの代表曲「マリーゴールド」。YouTubeでの視聴回数も2億回を突破するなど、飛び抜けた知名度と人気を誇っています。2019年のDAM年間カラオケランキングでは(米津玄師のLemonに次いで)第2位を獲得しています。もはや日本人であれば知らないと恥ずかしいレベルの楽曲ですね。
今回はそんな名曲「マリーゴールド」の歌詞の内容に迫ってみたいと思います!
目次
どんな曲?
まだ聴いたことがない人は…
出典:あいみょん – マリーゴールド【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
ライブ
「マリーゴールド」のサビに差し掛かると、AIMたちが一斉に手を左右に振ります。まるで、お花畑でお花が風に揺られているような情景になります。
あいみょんは、この情景をみると毎回泣きそうになるとライブで語っていました。初参戦する予定の方は、ここだけは覚えておくことをオススメします。もし忘れていても周りのほとんどの人がやり始めるので、動きを合わせるだけで大丈夫ですよ!
↓(少し見にくいですが)「AIMYON TOUR 2020 ミート・ミート」でマリーゴールドのサビを歌唱しているシーンです。
楽曲詳細
リリース日&収録
2018年8月8日発売 5thシングル「マリーゴールド」
2019年2月13日発売 2ndアルバム「瞬間的シックスセンス」
曲の長さ
5:07(イントロ 0:21)
視点
男性
タイアップ
キリンビール発泡酒 淡麗グリーンラベルCM “GREEN JUKEBOX 風篇”
注:TBSドラマ『4分間のマリーゴールド』の主題歌は平井堅が担当しています
テーマ
この曲のテーマは「昔した恋を懐かしむ男女」です。
過去の思い出を振り返りながらも、現在進行形の愛をしっかりと確かめ合う男女二人の物語を男性目線で描いています。
ポイントは、「過去の思い出話し」がメインとなっている点です。ぜひ、このポイントを念頭に置いて改めて聴いてみてください!
歌詞の意味を深堀り!
ここからは、「マリーゴールド」の歌詞について(部分的に区切っていきながら)迫っていきたいと思います。
風の強さがちょっと〜
風の強さがちょっと 心を揺さぶりすぎて
真面目に見つめた 君が恋しい
でんぐり返しの日々 可哀想なふりをして
だらけてみたけど 希望の光は
目の前でずっと輝いている 幸せだ出典:「マリーゴールド」作詞:あいみょん
恋心が芽生えて、自身の心が”ある女性”に揺さぶられている。そんな君が恋しくて、まじめに見つめてしまっている。
同じことを繰り返す日々。ちょっと凹んでいたけれど、君という希望の光があったおかげで幸せを感じることが出来ている。幸せだ。
〈でんぐり返しの日々〉って、ずっところころ回っていく、同じ日々を繰り返してたりとか、そういう意味合いなんですけど、わたしのなかで。
出典:まるごとあいみょん
麦わらの帽子の君が〜
麦わらの帽子の君が
揺れたマリーゴールドに似てる
あれは空がまだ青い夏のこと
懐かしいと笑えたあの日の恋
「もう離れないで」と 泣きそうな目で見つめる君を
雲のような優しさでそっとぎゅっと
抱きしめて 抱きしめて 離さない出典:「マリーゴールド」作詞:あいみょん
懐かしの夏の日、麦わら帽子を被った彼女。一度別れてしまったのか、離れ離れになってしまったのか「もう離れないで」と泣き顔で見つめる彼女に対し、”そっと、ぎゅっと”優しく抱きしめる。
本当の気持ち全部〜
本当の気持ち全部 吐き出せるほど強くはない
でも不思議なくらいに 絶望は見えない
目の奥にずっと映るシルエット 大好きさ出典:「マリーゴールド」作詞:あいみょん
素直に思っている気持ちを全て伝える勇気はないけれど、未来は明るく見えている。そんな彼女をやっぱり大好きなんだと改めて実感する。
柔らかな肌を寄せ合い〜
柔らかな肌を寄せ合い 少し冷たい空気を2人
かみしめて歩く今日という日に
何と名前をつけようか なんて話して
ああ アイラブユーの言葉じゃ
足りないからとキスして
雲がまだ2人の影を残すから
いつまでも いつまでも このまま出典:「マリーゴールド」作詞:あいみょん
ある冬の肌寒い日に、肌を寄せ合いながら歩く2人。今日という日になんていう名前をつけようか。そして、愛しているだけじゃ気持ちを伝えきれないからキスをする。
雲がまだ完全に空を覆っていないため、影が出来ている。
遥か遠い場所にいても〜
遥か遠い場所にいても 繋がっていたいなあ
2人の想いが 同じでありますように出典:「マリーゴールド」作詞:あいみょん
付き合っていても、時には離れ離れになってしまうこともある。でも、思いが通じていれば、どんなに遠くにいてもきっと繋がっていられる。そんな関係が続けばいいな。
まとめ
あいみょん渾身の自信作!
あいみょんの作るラブストーリーの歌詞はなかなかハードめなものが多い中で、「マリーゴールド」は、幸せな2人が過去の思い出を振り返って懐かしむという非常にゆったりとして微笑ましいストーリーとなっています。
1人で聴くのももちろんいいですが、大切な人と一緒に聴くのも非常におすすめの楽曲となっています。
おまけ:あいみょんの言葉
「マリーゴールド」ができた時も、メールで懸命にいろんな人にいい曲できましたって言って。この曲が聞かれない音楽の世の中はおかしいって思えるぐらい、いい曲できたって思えたので。だからこれはまた夏が動くぞみたいな。ああいう瞬間っていかに自信家になれるかというか、いかにナルシストになれるかが曲の行く末を左右する気もしますね。
出典:ぴあ
-“マリーゴールド”の歌詞って、幸せな恋愛の最中の曲でもあり、それが終わった後に懐かしんでる気持ちも、ちょっと寂しい気持ちも全部入ってて、夏の曲特有のノスタルジーをしっかり感じさせてくれますよね。
「もうほんと、切なさが全面に出てるなあって、完成してから自分もすごく思いました。書いてる時は無我夢中やったんですけど、いざ完成したものを自分で歌ってみると、けっこう切なさが前に出てるなあって。この曲できた時は、マネージャーさんにもすぐ連絡しました。『すごいいい曲できた』って」
-夏と聞いて思い出す花の代表はやっぱりヒマワリなんだけど、それがマリーゴールドだっていうのもあいみょんさんらしいなあって思ったんですよね。
「ほんとに偶然、最初のサビの歌詞がひらめいて、そっから物語を作っていった感じですね。麦わら帽子をかぶってる女の子の後ろ姿がマリーゴールドの花に似てるっていうところから」
-実際にその様子を見たわけじゃなくて?
「見てないです(笑)。見てるわけでもないのに、麦わら帽子ってマリーゴールドみたいだなって思ったんですよね。ちょうど夏の花っていうか、この時期よくお花屋さんとかでも見る花なので。私の今までの曲のタイトルの中でも、一番シンプルですよね。“マリーゴールド”って」
-マリーゴールドってすごくかわいらしい花ですけど、一年草なんですよね。だから一年しか花を咲かせない。
「そうそう。それに花言葉が色によって全然違くて、この曲も聴く人によっていろんな捉え方があるっていうのと重なるんですよね。いろんな花言葉があるように、“マリーゴールド”もいろんな捉え方がある曲であってほしいなって思います」
-今まさに恋に落ちている人がその気分に浸れる曲でもあるし、でも、遠い昔の夏の、あの頃の恋を思い出してる曲でもあるし。
「そう。そもそも自分が作った物語としては、あの頃の恋を思い出してるふたりがいて、これからもずっとずっと一緒にいれたらいいねって言ってる話なんですけど、聴き手によって、それぞれに物語を作ってもらっていいですし、もしかしたら悲しい歌になるかもしれないし、ものすごいラブソングなのかもしれないし」
-その余地、余白の残し方が絶妙な曲なんだと思います。サウンドもすごく夏を感じさせますよね。ギターの音色とか。
「そうですね。切ない夏をアレンジで表現していただいて、すごいよかったです。アレンジにはけっこう時間をかけたんですけど、アレンジャーの田中(ユウスケ)さんとお話したり、スタジオに入ったりするうちに、めちゃめちゃよくなっていきましたし、ほんと口癖のように私は『いい曲やな、いい曲やな』って言ってたと思います。この曲にはすごい自信があるって思いながら、ずっと作っていました」
ずっとこのままでいたいし、欲深く、素直に誰かを求めていたい。1番近くにいる誰か、遠くにいる君。届きそうで届かない気持ち。残したい記憶、懐かしいと笑えたあの日の恋。