「君の膵臓をたべたい」にインスパイアされて書かれた言われている楽曲「猫」。DISH//の北村匠海が「THE FIRST TAKE」で歌ったことで、大きな話題となったことでご存じの方も多いかと思います。
今回はそんな「猫」の歌詞について深堀りをしていきたいと思います!
目次
どんな曲?
まだ聴いたことがない人は…
出典:あいみょんインスタライブ
楽曲詳細
リリース日&収録
2018年11月14日発売 6thシングル「今夜このまま」カップリング曲”猫(2018.10.7 Live at 上野恩賜公園野外ステージ)”
DISH//では・・・
2017年8月16日 DISH//の10thシングル「僕たちがやりました」カップリング曲
曲の長さ
4:36(イントロ 0:07)
視点
男性
タイアップ
–
テーマ
この曲のテーマは「大切な女性を失った男性」です。
もう取り戻すことができない女性に対しての強い思いを綴った男性目線の楽曲です。”猫になったんだよな君は”という独特の表現で、聴く人みんなをあいみょんワールドに連れて行ってくれます。
歌詞の意味を深堀り!
ここからは、「猫」の歌詞について(部分的に区切っていきながら)迫っていきたいと思います。
夕焼けが燃えてこの街ごと〜
夕焼けが燃えてこの街ごと
飲み込んでしまいそうな今日に
僕は君を手放してしまった出典:「猫」作詞あいみょん
夕焼けで真っ赤に染まっている夕方、僕は君と別れを告げた。
いずれにしても、主人公には一定の”自責の念”が存在していると思われます。
明日が不安だ とても嫌だ〜
明日が不安だ とても嫌だ
だからこの僕も一緒に
飲み込んでしまえよ 夕焼け出典:「猫」作詞あいみょん
君がいない世界では、明日が不安でたまらない。そんな世界で生きるくらいなら、いっそのこと僕を夕焼けと一緒に飲み込んでくれ。
だけどもそうはいかないよな〜
だけどもそうはいかないよな
明日ってウザいほど来るよな
眠たい夜になんだか笑っちゃう出典:「猫」作詞あいみょん
でも、そんな事を言っても結局明日は当然のようにやってくる。そんな現実逃避をしてしまうなんて、自分でも笑っちゃうよ。
家まで帰ろう 1人で帰ろう〜
家まで帰ろう 1人で帰ろう
昨日のことなど 幻だと思おう
君の顔なんて忘れてやるさ
馬鹿馬鹿しいだろ、そうだろ
出典:「猫」作詞あいみょん
(もう君はいないから)家までは一人で帰ろう。昨日のことはきっと幻だったんだ。君の顔なんて忘れてやる。そんな強がりを言ったら、君は馬鹿馬鹿しいと思うだろうか。
君がいなくなった日々も〜
君がいなくなった日々も
このどうしようもない気だるさも
心と体が喧嘩して
頼りない僕は寝転んで
猫になったんだよな君は
いつかフラッと現れてくれ
何気ない毎日を君色に染めておくれよ(中略)
出典:「猫」作詞あいみょん
君のいない日々は、心と身体のバランスが保てないほどにズタズタだ。
君がいつか猫に生まれ変わって、ふらっと僕の前に現れてくれないだろうか。そして、この何もなくなってしまった毎日をまた君色に染め上げて欲しい。
病気の彼女に対してもっと何かしてあげられたんじゃないか、もっと大切にしてあげられたんじゃないかという後悔の念が「手放してしまった」という言葉になったのでは?と考え直しました。
若すぎる僕らはまた1から〜
若すぎる僕らはまた1から
出会うことは可能なのかな
願うだけ無駄ならもうダメだ
出典:「猫」作詞あいみょん
出会った2人はまだ若すぎたんだ。もう一度チャンスは訪れないのかな。そんなことは願うだけ無駄だとは分かってるけれど。
家までつくのが こんなにも嫌だ〜
家までつくのが こんなにも嫌だ
歩くスピードは君が隣にいる時のまんま
想い出巡らせ
がんじがらめのため息ばっか
馬鹿にしろよ、笑えよ出典:「猫」作詞あいみょん
一人での帰路はこんなにも切ないものだったのか。歩くスピードは、今だに君に合わせたまま。そして、いつも頭を巡るのは君のことばかり。そんな情けない僕をバカにして笑い飛ばしてくれ。
君がいなくなった日々は〜
君がいなくなった日々は
面白いくらいにつまらない。
全力で忘れようとするけど
全身で君を求めてる
猫になったんだよな君は
いつかまたあの声を聞かせてよ
矛盾ばっかで無茶苦茶な僕を
慰めてほしい(中略)
出典:「猫」作詞あいみょん
君と過ごした日々は、全力で忘れようとしても忘れられるものではない。今だに全身で君を求めているから。きっと君は猫になったんだよね。そしてまたあの声を聞かせてくれないか。
君がいなくても大丈夫だなんて強がっていたけれど、全く駄目な僕を慰めに来て欲しい。
君がもし捨て猫だったら〜
君がもし捨て猫だったら
この腕の中で抱きしめるよ
ゲガしてるならその傷拭うし
精一杯の温もりをあげる
会いたいんだ忘れられない
猫になってでも現れてほしい
いつか君がフラッと現れて
僕はまた、幸せで
出典:「猫」作詞あいみょん
もし君が捨て猫だったら、この腕で抱きしめる。怪我をしていれば看病もするし、精一杯のぬくもりもあげるよ。
もう一度君に会いたいんだ。いつか猫になって僕の前にふらっと現れてほしい。そしたらきっと、僕はまた幸せになれるんだ。
おまけ:あいみょん&北村匠海の言葉
匠海くんとは元から交流があったので、匠海くんがメインヴォーカルで歌うならっていう想像だけですぐに描けるんです。「猫」の時は北村匠海という人間寄りに書こうかなって考えてて。当時はまだ19歳だったから、男の子と男性の間な感じがしたんですねよ。これからだんだんと大人の男性に向かっていくっていうタイミングだったので、それをうまいこと表現できたらなって思ってました。
出典:BARKS
北村は今回、その誕生秘話として「あいみょんが書いてくれたもう1つの曲があったんですよ。そっちが好きだったんですよ、俺」と「猫」とは別にもう1曲存在していたことを告白。
「でもスタッフさんと当時のマネージャーが、お前にはまだ歌えないから『猫』で行きますってなって。それで今『猫』が2億回再生されているっていう(笑)。そういう曲との出会いが奇跡を生んでるなって感じてます」と明かした。出典:modelpress
「10代の頃からあいみょんとは仲が良くて、お互いまだ世に出てない時から鼓舞し合ってた仲だったので」と関係性を語った。
さらに、「『君の膵臓を食べたい』という作品が公開されるタイミングで、偶然あいみょんが曲を書いてくれるってなって、映画の試写会に呼んで観てもらったんです。そしたらそれからインスピレーションを受けて『猫』っていう曲ができた」と「猫」誕生の経緯も明かした。出典:modelpress