2度目の配信シングルとして発表された「桜が降る夜は」(その後11thシングルとしても発表)。最初で最後の桜ソングと表明しているあいみょん(真相はいかに!)。桜の季節になると聴きたくなる歌として、長年愛される歌になること間違いなしでしょう。
桜が”咲く”でもなく”舞う”でもなく”降る”という表現も、あいみょんらしさが出ています。
目次
どんな曲?
まだ聴いたことがない人は…
出典:あいみょん – 桜が降る夜は【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
楽曲詳細
リリース日&収録
2021年2月17日発売 配信2ndシングル「桜が降る夜は」
2021年5月26日発売 11thシングル「愛を知るまでは/桜が降る夜は」
曲の長さ
4:30(イントロ 0:19)
視点
女性
タイアップ
AbemaTV「恋とオオカミには騙されない」の主題歌
テーマ
この曲のテーマは「恋人未満の相手へ恋心」です。
微妙な関係の男女二人。女性から告白しようか迷っているが、なかなか一歩踏み込めずに季節が移りゆく…女性の心の内と桜が降る風景が相まって、曲を更に盛り上げています。
歌詞の意味を深堀り!
ここからは、「桜が降る夜は」の歌詞について(部分的に区切っていきながら)迫っていきたいと思います。
「4月の夜はまだ少し肌寒いね」〜
「4月の夜はまだ少し肌寒いね」
そう語り合う 微妙な距離の2人
どこかで聞いた噂話に悩まされて
危険な道ほど進みたくなる私
だけど 声に乗せたい気持ちが
冷たい風に流され
ざわつく川沿いをなぞり歩く出典:「桜が降る夜は」作詞:あいみょん
まだ肌寒い4月の夜に川沿いを歩く恋人未満の2人。彼の嫌な噂(彼にはすでに恋人がいるとか?)が耳に入って、告白をためらっている様子の彼女。でも、危険な道ほど進みたくなる”私”は、どうにかこの恋を進ませたいと思っている。
桜が降る夜は 貴方に会いたい、と思います〜
桜が降る夜は 貴方に会いたい、と思います
どうしてと?と聞かれても
分からないのが恋で
この体ごと貴方に恋してる
それだけは分かるのです出典:「桜が降る夜は」作詞:あいみょん
「桜が降る夜は貴方に会いたい。理由なんて分からないけれど…」
よく分からないけれど、”貴方にただ会いたい”と思う気持ちこそが恋なんだということだけは分かる。
4月の夜に2人はもう会えないかな〜
4月の夜に2人はもう会えないかな
遠くに見える 貴方はまるで知らない誰か
真面目な顔は好きだけど 今は見たくない
新しい色に染まるのは 桜だけでいい
だけど いちかは散ってしまうと
いい加減に気づきます
でも貴方の心に雨は振らないで?出典:「桜が降る夜は」作詞:あいみょん
先程同様、4月の夜。しかし、今回は少し状況が違っている。
どうやら気になる彼から真剣な話があった様子。彼には別に気になる人が出来てしまったのか、それとも環境が変わって会えなくなってしまったのか。
寂しい夜を1人 桜の花がヒラリ、踊ってる〜
寂しい夜を1人 桜の花がヒラリ、踊ってる
私の味方をしてよ
心から思うこと 今伝えるべきなのか
考えている間に春は終わる出典:「桜が降る夜は」作詞:あいみょん
ついに1人になってしまった私。打ちのめされている心に寄り添って欲しいと思いながら桜を見上げる。
本当の思いを彼に伝えるべきか、悩んでいる間に春が終わっていく。
まとめ
桜ソングの新定番
今まで数多くの桜ソングが色々なアーティストからリリースされてきました。AIMとしては、ようやくしっくりくる桜ソングに巡り会えたような気がします。
MVを観た人から「あいみょん、髪染めたの?」とよく聞かれた語っていましたが、MVを最後まで見るとカツラを取るシーンもありますので、最後まで見てないことがバレてしまってますね(パット見でもウィッグって分かりますが)…
おまけ:あいみょんの言葉
新しい色に染まってみました。
ひとひらも桜は降ってないけど、ひとりの桜は咲いていると思います。
春の嵐と一緒にあの人の気持ちも飛ばされてしまったのかな、とか。春の桜と一緒にあの人の心も別の色に染まってしまったのかな、とか。
あの時の春、これからの春。
それぞれの春がきっとあるよねぇ。出会いと別れの春って言うもんなぁ。
と、新宿の街で思いました。
春は、目も鼻も、心も痒いです。出典:音楽ナタリー
レコーディング中、こんな歌詞が、こんな想いが自分の身体の中にまだあったのかと、改めて思いながらちょっと胸がくすぐったくなりました。どうしてか分からないけど、そんな自分も残したいって日々思います。恋心はゆっくり歳を取るのかもしれないです…。そんなくすぐったい曲が今必要な人に届いてもらえれば嬉しいです。
そして「恋とオオカミには騙されない」の主題歌としても流れます。さまざまな色に染まってゆく男女の物語とこの楽曲がどう合わさるのか。楽しみにしてもらえたらと思います。
出典:SPICE
「桜は降ってくるものやって感覚は自分に中にずっとあって。雨とか雪と同じような感覚。私、今までそこまで桜を意識して「見に行こう!」みたいなことってあんまり人生の中でなかったんですよ。意識して桜を見ることがなくて、でも気づいたら桜の花びらが落ちていて、みたいな。そうやってどこからともなく降ってくるものやなぁていうイメージがあるんですよね。だから桜が降るっていう表現にしたのかな」
「あとやっぱり、儚いものでもあるっていうところですかね。花というもの、特に桜というものに関しては儚げであると思っているので…ここで書いている恋愛模様って凄い儚いじゃないですか。いつ相手が新しい色に染まってしまうか分からない恐怖感だったり不安感だったりがあって。そういうものと桜の儚げなイメージをリンクして描いている自分がいたのかなっていうのは思いますね」
出典:MUSICA(ムジカ) 2021年5月号