歌詞の意味

あいみょん「二人だけの国」歌詞の意味を考察丨”失楽園”の世界をテーマに制作!

起伏の少ないメロディに乗せて、複雑な二人の関係性が歌われている楽曲「二人だけの国」。失楽園からインスパイアされたというこの楽曲は、あいみょん作品の中でも特に独特の雰囲気を放っています。

是非一度、映画「失楽園」をご覧になってから「二人だけの国」を視聴していただきたいです。その方がより一層、歌詞の世界を理解できるかと思います。あいみょんもオススメしていますよ!

ネタバレ注意】映画を見る時間がないという方のために、「失楽園」のざっくりとしたシナリオを書いておきます。

「優秀な編集マンだった久木祥一郎(50歳)は、トラブルにより編集部から調査室へ異動となってしまう。多忙だった毎日から一転、暇を持て余すことに。そんな中、知り合った書道講師の女性・松原凛子(38歳)と惹かれあうようになる。

ふたりはお互いに既婚者であったが、徐々に関係を深め合う。そして、その関係は次第に2人にとって必要不可欠なものとなっていく。その後、互いの伴侶に浮気がばれてしまい離婚や縁切りだと家庭が崩壊してしまう。

凛子は久木に対し「私、人生の中で今が最高よ」「でも怖い。この幸せがいつまで続くのかと考えると」と言った。そしてふたりは、心中を決意。2人は抱き合ったまま毒薬を飲み、息絶えたのだった。

どんな曲?

まだ聴いたことがない人は…

まだ聴いたことがない人は、ぜひ一度実際の楽曲を聴いてから歌詞の意味をご覧ください!きっとあいみょんの世界観に引き込まれていくことでしょう。

楽曲詳細

リリース日&収録

2019213日発売 2ndアルバム「瞬間的シックスセンス」

曲の長さ

4:31(イントロ 0:23)

視点

女性

テーマ

この曲のテーマは、「失楽園」です。

”不倫”という許されない愛のもと出逢ってしまった男女。それを理解した上で愛し合うことを決意する。

歌詞の意味を深堀り!

ここからは、「二人だけの国」の歌詞について(部分的に区切っていきながら)迫っていきたいと思います。

全て個人的な見解ですので、正解というわけではありませんのでご了承ください。みなさんもこの記事を参考にして、ぜひ自分なりの解釈を考えてみてください!

運命共同体同士〜

運命共同体同士 ナンマイダ ナンマイダ
現実逃避の最終回 ナンマイダ ナンマイダ
的確計画根拠はなく ナンマイダ ナンマイダ
有言実行あしからず ナンマイダ ナンマイダ
二人の国へ向かうため 尽力致します

出典:「二人だけの国」作詞あいみょん

ぽんすきぃ
ぽんすきぃ
まず目を引くのは「ナンマイダ」という歌詞ではないでしょうか。インタビューであいみょんは、こう答えています『最初の「運命共同体同士」という歌詞を思い付いたときにその言葉に音階を付けるのが難しかったんですよ。「運命共同体同士」という言葉を棒読みしていたらお経っぽいなと思って、「ナンマイダ ナンマイダ」と付けました。』

つまり、「音楽的なリズムをつけるため」と「運命共同体同士という言葉がお経っぽい」という点から”ナンマイダ”となったようです。

命共同体同士:まさに不倫をしている二人の関係性を言っているのではないでしょうか。二人だけが持っている(禁じられた関係という)秘密をそれぞれが握っている。また、どちらにとっても必要な存在。まさに運命共同体同士といった関係です。

現実逃避の最終回:それぞれの結婚相手の存在などもあり、現実ではずっと2人でいることは難しいでしょう。それでも、現実からできるだけ遠くに逃げていたい。現実からの逃避行。そして二人にとって、この出会いこそが人生の最終回となってしまいます。

的確計画根拠はなく:特に”どうしたらいい”とか”どこへ逃げたら良い”とかそういった計画や、これが正しいという根拠もないまま2人は現実から逃げているのです。そうするしか2人が結ばれることはないから…

有言実行あしからず:まず「あしからず」とは”相手の意にそえず申し訳ない(悪く思わないで、気を悪くしないで)という気持ちを表す言葉”です。要は、「ゴメン」ということですね。「私は有言実行するよ、ごめんね」ということは、”もう私はこの人と一緒になるって決めたから(家族などに対して)ごめんね”と言っているのかもしれません。

許された二人だから 今ここで〜

許された二人だから 今ここで
赤く染まって抱きしめあうの 深く深く
刺さったまま溶けあいたいわ 指を絡め
きっとここが天国

(中略)

出典:「二人だけの国」作詞あいみょん

「赤く染まって抱きしめ合う」という表現は、”心中”を意味しています。

ぽんすきぃ
ぽんすきぃ
失楽園のラストシーンを彷彿とさせる歌詞ですね。「刺さったまま」「溶けあいたい」「指を絡め」「きっとここが天国」という表現は、男女の営みと二人の心情を描いています。

永遠の愛が叶うなら それで幸いです〜

永遠の愛が叶うなら それで幸いです
間違いなんて思ってないわ この人生
これくらいの痛みなんてもう 慣れているし
はまりきって溺れきった 指を絡め
ここはきっと 二人だけの国
二人だけの愛の国 染まりきった色水が
美しく揺れる国

出典:「二人だけの国」作詞あいみょん

「永遠の愛さえあればそれでいい」「私の人生はこれで良かったんだ」「多少の問題はあったけれど、それくらい慣れている」どんなに周りの環境が悪化しても、2人でいれば何も怖くないし、それだけで全てが満たされている。そんな女性の気持ちが描かれています。

「染まりきった色水」色水とは色の混ざった水のこと。染まりきったということは、もうそれ以上色が入らないということでしょう。つまり、2人の色水にはもう他人が入る余地もないし、2人の感情は完全に満たされているということを表現しているのではないでしょうか。

ここまで女性側の目線での歌詞でしたが、映画とリンクして考えてみると男性側もまさに同じような思いだったのではないでしょうか。不倫というテーマだけに、聴く人にとって様々な考え方が出てきそうな歌詞でした。

まとめ

逃避行の行く先は…

お互いに結婚してから運命の人に出会ってしまう。そして、互いに強すぎるくらいに惹かれ合っている。かなりドラマチックですが、決して映画やドラマだけの話ではないと思います。

結婚していると、世間体や相手の家族などのしがらみもあり、窮屈に感じてしまうこともあるかと思います。それ故に「自由になりたい」とか「もっと広い世界へいきたい」とか色々と考えてしまうのかもしれません。

決して浮気や不倫を推奨するわけではないですが、そう思ってしまった以上は、自分自身ではもうコントロール出来ないことでしょう。全てを捨てる覚悟があるのであれば、本人の意志に従うのも人生なのかなって思います。

おまけ:あいみょんの言葉

この曲は映画「失楽園」にインスパイアされて作った曲なので、映画を観てから聴いてもらうとより深いところまでわかってもらえるかなと思います。最初の「運命共同体同士」という歌詞を思い付いたときにその言葉に音階を付けるのが難しかったんですよ。「運命共同体同士」という言葉を棒読みしていたらお経っぽいなと思って、「ナンマイダ ナンマイダ」と付けました。

(関口シンゴさんに依頼したアレンジについて)サビでは開ける感じにしたかったんですよね。こういう変な曲のアレンジを関口さんに頼むのが好きでお願いしました。「失楽園」がモチーフだという話をしつつ、私は音楽的な用語があまりわからないので、ジャキジャキになりすぎず柔らかい感じでって、ニュアンスでいろいろ伝えました。水面に波紋が広がるような感じの音が気に入っています。

出典:音楽ナタリー

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