イントロからアウトロまで、全てに青春の匂いがする名曲「青春と青春と青春」。誰もが初恋を思い出してしまう楽曲ではないでしょうか。ちなみに、あいみょんが二十歳のときに作った曲とのことです。
そして、2021年7月にはMVもリリースされ話題を呼びました。
ここでは、「青春と青春と青春」の歌詞内容を深堀りしていきます!
目次
どんな曲?
まだ聴いたことがない人は…
まだ聴いたことがない人は、ぜひ一度実際の楽曲を聴いてから歌詞の意味をご覧ください!きっとあいみょんの世界観に引き込まれていくことでしょう。
出典:あいみょん – 青春と青春と青春【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
メイキングが気になる方はこちら↓ ※YouTubeでは2021.7.23までの限定公開
出典:あいみょん – 青春と青春と青春【MAKING MOVIE】
楽曲詳細
リリース日&収録
2017年8月2日発売 3rdシングル「君はロックを聴かない」カップリング曲
2021年6月30日発売 7インチシングル盤「君はロックを聴かない/青春と青春と青春」
曲の長さ
5:17(イントロ 0:35)
視点
男性
テーマ
この曲のテーマは「『君』に恋をした青春」です。
学生時代の微妙で絶妙な関係の男子と女子。一緒にいるうち、彼女に恋をしていた、甘酸っぱすぎる夏の思い出。
歌詞の中では、「実際に起きている現実」と「男の子が想像する夢の世界」が一緒くたに描かれています。
歌詞の意味を深堀り!
ここからは、「青春と青春と青春」の歌詞について(部分的に区切っていきながら)迫っていきたいと思います。
夢を見た 君と恋をする夢を〜
夢を見た 君と恋をする夢を
塩辛い風が吹く場所で手を繋いでさ
砂浜に足がのまれすぎて まるで二人は
駆け落ちして親から逃げてるようだ暑苦しい僕と 「楽しいね」って
汗を拭う君は蜃気楼か出典:「青春と青春と青春」作詞あいみょん
(男の子の夢)海の砂浜で手を繋いぎ、まるで駆け落ちしているカップルのように走っている。「楽しいね」と微笑む彼女を見て、まるで蜃気楼かと思うほどに現実離れしているように見えた。
青春が夏風にのって君を連れてきたんだろうな〜
青春が夏風にのって君を連れてきたんだろうな
カレーライスの匂いなんかで誰かを愛おしく思う夏に
恋をしたくなるんだろうな きっと花火とか金魚のせいだ
嗚呼 今日も夢を見る出典:「青春と青春と青春」作詞あいみょん
夏になって、青春の記憶が蘇ってきた。カレーライスの匂いで思い出したのだろうか。それとも花火やお祭りの金魚すくいのせいなのか。
夏期講習の憂鬱さとは裏腹に〜
夏期講習の憂鬱さとは裏腹に
君がスイミングスクールの日たまに会える嬉しさがある
電車の中腰を丸めて文庫本を読む姿が本当神秘的で
つり革にぶら下がりたい気分さなびかせる髪は
きっとこのやらかい海と似合うだろうな出典:「青春と青春と青春」作詞あいみょん
誰もが嫌だった夏休みの夏期講習。でも、当時の”僕”は、スイミングスクールや電車で”君”に会えるのがすごく楽しみだった。
きっとその長い髪は、海にとっても似合うんだろう。
夏風が青春と一緒に君を連れて来たんだろうか〜
夏風が青春と一緒に君を連れて来たんだろうか
ノースリーブにポニーテールは僕の口先がとんがってしまう
生ぬるい味の空気がより心臓を早く走らせて
嗚呼 これは恋さ出典:「青春と青春と青春」作詞あいみょん
ノースリーブとポニーテールは、当時の”僕”には刺激が強すぎた。恥ずかしくなって、口先をとんがらせてしまうほどに。そして、夏の生暖かさが余計に緊張を誘う。
これが”恋”なんだと、改めて感じた瞬間だった。
扇風機の音が〜
扇風機の音が どうもわからないけれど僕をせかす
熱すぎるコンクリートには 何度”好き”と書いても蒸発して
図書館でほら小さな声で話したりもしたいんだよな出典:「青春と青春と青春」作詞あいみょん
好きと言いたけれど言えない。この緊張感では、扇風機の音ですら急かされているように感じる。
何度「好き」と言おうとしたか。「好き」という言葉を言おうとする度に、その言葉は消えていった。
せめて、図書館で小さな声で話したりくらいできればなぁ。
まとめ
青春はいつまでも宝物
「あの時、彼女に告白していれば」「当時あの子は、自分のことどう思っていたんだろう」など、青春時代の忘れ物は誰しもが少なからず持っているものですよね。
「青春と青春と青春」の主人公も、告白はできなかったけれど”君”との青春をいい思い出として思い返しています。
この歌を聴く度に、「青春ってなんかずるい!」「もう一回青春やらせてー」と思わず叫びたくなってしまいます。
おまけ:あいみょんの言葉
基本的には私の妄想で書いてるんですけど、やっぱり自分の青春の思い出やったりは組み込むので、無意識にストーリーに入ってるかもしれないです。「青春と青春と青春」は特にそうかも。
この2人は両思いなのか片思いなのか、付き合ってんのか付き合ってないのか、そういう部分は聴き手に委ねたいんです。曲にメチャメチャ意味を持たせるよりは、聴く側がその曲の物語のラストを作ると思っているので。 ただ、この曲で少しでも懐かしくなってくれたならって思います。青春って、誰にでもあるものだと思うし、それは10代に限らず、30代・40代だって青春やと思うし。
私は共感して欲しくて曲を書いている訳ではないけど、それでも私の恋愛感や想像に入り込んでくれたんやったら、物語のラストを作ってくれたんだと思いますし。
例えば好きな女の子に男の子がイタズラするって、恋愛丸ごとやと思うんですよね(笑)。これって、メチャメチャ青春やと思うし、子供のときしかできないじゃないですか。大人になってからやってたら、相当ヤバイですけどね(笑)。この曲の「カレーライスの匂いなんかで誰かを愛おしく思う」の部分は、私の実家の近くって夕方になると、鯖の煮付けかカレーライスの匂いがするんですよ。だから、今でもカレーライスの匂いを嗅ぐと実家に帰りたくなるし、きっとそんなイタズラも恋愛も、全てにおいて青春やって思いますね。
(「電車の中 腰を丸めて文庫本を読む姿が本当神秘的で」について)きっかけは、アメトーークの「読書芸人」なんですよ。オアシスの光浦靖子さんが、女の子が文庫本を読むときの姿勢でモテる・モテないの話をされてて、その真逆を言おうと思ったんです(笑)。
出典:L Music