自身最速でストリーミング累計1億回再生を突破したことでも話題となった初のバラードシングル「裸の心」。バラードが売れなくなってきている昨今に一石を投じる、まさに時代の象徴的な楽曲となりました。”エモい”とはまさにこういうことを言うんだなーと、改めて感じました。
今回は、そんな「裸の心」の歌詞の意味を考察していきたいと思います!
ちなみに、イントロは”鼓動”をイメージしているようです。そして2021年8月、ストリーミング再生数が2億回を達成!あいみょんの人気は留まることをしらない…
https://twitter.com/aimyonGtter/status/1427950072503803908
目次
どんな曲?
まだ聴いたことがない人は…
まだ聴いたことがない人は、ぜひ一度実際の楽曲を聴いてから歌詞の意味をご覧ください!きっとあいみょんの世界観に引き込まれていくことでしょう。
楽曲詳細
リリース日&収録
2020年6月17日発売 10thシングル「裸の心」
2020年9月9日発売 3rdアルバム「おいしいパスタがあると聞いて」
曲の長さ
4:57(イントロ 0:18)
視点
女性
タイアップ
ドラマ「私の家政夫ナギサさん」主題歌(描き下ろしではない)
テーマ
この曲のテーマは「恋の悩み」です。
たくさんの恋をしてきて次の恋に踏み出そうとしている主人公の”私”。「自分はこの先幸せになれるのか、本当の自分を受け止めてくれる人に出会えるのか」そんな事を思っている心の内を歌っています。
歌詞の意味を深堀り!
ここからは、「裸の心」の歌詞について(部分的に区切っていきながら)迫っていきたいと思います。
いったいこのままいつまで〜
いったいこのままいつまで 1人でいるつもりだろう
だんだん自分を憎んだり 誰かを羨んだり
いつかいつかと 言い聞かせながら
今日までたくさん愛してきた そして今も出典:「裸の心」作詞あいみょん
1人のままいることに少し焦った様子の主人公。行動できない自分を憎んだり、恋人を作り(あるいは結婚して)幸せな生活を送っている誰かを羨んだり。自分もいつかきっと…と思いながら。
今まで沢山の恋をしてきた、そして今も恋をしている。そして今回こそはと自分に言い聞かせて…
この恋が実りますように〜
この恋が実りますように 少しだけ少しだけ
そう思わせて 今、私 恋をしている
裸の心 抱えて出典:「裸の心」作詞あいみょん
この恋が実ってほしい。今まで上手くいかなかったけれど、きっと今回はきっと実るんだと少しでも思っていたい。
「裸の心」とは”さらけ出した自分の気持ち”のことでしょう。自分の気持ちに正直になって、今まさに恋をしているようです。
バイバイ愛しの思い出と〜
バイバイ愛しの思い出と 私の夢見がちな憧れ
優しくなれたよ 少しね 強くもなれたみたいどんな未来も 受け止めてきたの
今まで沢山夜を超えた そして今も出典:「裸の心」作詞あいみょん
今回の恋もどうやらうまくはいかなかったようです。夢見がちな私は、理想を追い求め過ぎてしまったのかもしれません。
でも、この別れによってまたひとつ”優しさと強さ”を手に入れました。これまでも、たくさんのことを乗り越えてきたから、今回もきっと乗り越えられると信じて…
この恋の行く先なんて〜
この恋の行く先なんて 分からない 分からない
ただ想いを 今、私 伝えに行くから
裸の心 受け止めて出典:「裸の心」作詞あいみょん
この恋がこの先どうなっていくのかは誰にもわからない。だからこそ、自分の気持ちをさらけ出して相手に伝えるしかない。この気持を受け止めてほしい…
恋なんてしなきゃよかったと〜
恋なんてしなきゃよかったと あの時も あの夜も
思っていたの 今、私 また恋をしている
裸の心 震わせて
恋が終わる度に「こんな恋なんてしなきゃよかった」と、何度も何度も思っていた。でも、気がつけばまた恋をしている。
まとめ
恋は焦るもの
好きな相手に自分を知って欲しくて、少しでもよく思われたくて焦ってしまう気持ちがすごく共感できました。「ら、のはなし」の歌詞に出てくるフレーズで”余裕を持って人を好きになれる人ってこの世にいるのかな”というものがありますが、その言葉をまさに思い出してしまいます。恋するって自分が自分じゃなくなるような、うまくコントロール出来ない感覚というか、そんな感じになったりしないでしょうか。
恋は焦らずといっても、物理的に無理なんですよね。だからこの主人公の女性も、上手くいかなかった恋に後悔はしているものの、それを乗り越えてまた次の恋へ進んでいくのでしょう。
おまけ:あいみょんの言葉
トオミ(ヨウ)さんにアレンジ投げして。上がってきたのを聴いた時に、『ああ、これ、シングルで出したいな!』って直感的に思ってスタッフさんに言いました。今、自分はこういう歌を歌いたいし、こういう曲が聴かれてほしいなって。で、ちょうどスタッフさんたちも『最近バラードがあんま聴かれない、最近のバラードのヒット曲ってなんやろ?』みたいなことを言ってて。わたし負けず嫌いなので、そういうのを聞くと、じゃあ自分がバラードを出したらどういうリアクションが来るのか知りたいっていうのもあって。わたしのバラードは聴かれるぞって自信があったから、これはチャレンジとして、初めて、シングルでバラードを出してみようって思いました。
(レコーディング終了後、もう1度レコーディングし直したことについて聞かれ)なんか、きれいにしすぎたんですよね。もちろんトオミさんのアレンジってすごくきれいで、素敵なんですけど、それに合わせにいきすぎて、ロボットみたいな、無感情で歌ってる感じになったので、『あ、なんか違うな』って、ハンドマイクで跪きながら歌いました。んー……正直この“裸の心”の歌詞って、今の自分にはそこまで共感できないことも多いんです。やっぱり3年前の曲ですし。でも、だから、いつかの自分に刺さる気がして、感情的になるというか。いつかこの曲を聴いて、その時のわたしが感動するぐらいの歌を入れないと、とは思っていましたね。
でも、やっぱりいい曲やなっていうのと、すごい涙出てきたんですよね。歌詞の状況と今の自分の状況は一緒じゃないのに、すごい感動した自分がいたので。3年間も置いてるから、もはや客観的なんですよね。自分じゃない誰かが作ったような曲に思えて。客観的に聴いて、ここまで自分が感動する曲も、なかなかないなって。この曲を世の中に出したら、自分みたいな感覚になる人がいるんかなあって思うと、出したいなあっていう。
(イントロについて)鼓動もそうですけど、ピアノの♪レレン、テンテテン、も聴くだけで泣く!(笑)。たとえばですけど、自分があいみょんのファンやったとしたら、100%自分の結婚式には“ハルノヒ”か“マリーゴールド”をかけると思うんですよ。でも、“裸の心”もめっちゃいいなって思ったんですよね。あのイントロって、アルバムのめくり始めみたいで、すごいいいなあって。過去が一気にブォーン!って出てくるんですよ、あのイントロ聴くと。だからもしわたしがわたしのファンだったら、結婚式で流したいってずっと思ってました。
(シングルでバラードを出すことについて)自分の中で、そろそろ新しいところに行きたいっていう気持ちがあったんです。自分が一番得意な曲調って、『マリーゴールド』とか『君はロックを聴かない』みたいなタイプで、ああいう曲がたくさんの人に聴いてもらえるんやろうなって思うけど、私が出すリード曲のバラードって、どれくらい聴いてもらえるんかなって。いまってよくバラードが売れないって言われてて、そうかな?とも思うけど、確かに、ここ最近売れたバラードは?って聞かれても、パッと出てこうへん。それを自分が変えたいみたいな大それた理由ではなく、ホンマかな?って感じでもあるし、何より自信を持っていいと思えるバラードやから、出してみたいなって。
出典:FASHION BOX